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J-GLOBAL ID：201302252630145981   整理番号：13A0012343

誘導電動機の零相電流分析による絶縁劣化診断システムの開発

Insulation Deterioration Detection System using Zero-Sequence Current Analysis for Induction Motors

著者 (2件)： 岩永英樹 (東芝三菱電機産業システム(株)) ,  犬島浩 (早稲田大学大学院)
資料名： 電気学会論文誌 D  (IEEJ Transactions on Industry Applications)
巻： 132  号： 12  ページ： 1084-1090 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： X0451A  ISSN： 0913-6339  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 電動機の故障は,熱劣化,課電劣化,機械的劣化,環境劣化の複合要因よる絶縁破壊と振動や軸受故障などの機械的故障が大半を占める。特に電動機の寿命を支配する絶縁破壊については,定期的な絶縁特性試験と絶縁劣化診断に基づく予防保全により故障の未然防止が図られてきた。本論文では,文献で検証,提案されている零相電流分析による絶縁劣化兆候検出手法を用いたオンライン絶縁診断システムを試作し,その手法ならびにオンライン絶縁診断システムの有用性を検証した。絶縁劣化模擬試験と発電プラントで使用中の電動機でのデータサンプリングを行い,零相電流分析による絶縁劣化兆候検出の有効性を検証した。正常状態と地絡やレアショートなどの絶縁劣化事象が発生した異常状態における零相電流波形,電圧波形には差異が生じ,正常状態と異常状態の差分波形の高速Fourier変換行うことで変化兆候を明確に検出できることを確認した。また,差分波形の1次成分(電源周波数),3次成分,5次成分が絶縁劣化進行の特徴周波数であり,この特徴周波数のPSD値の変化は絶縁抵抗値,残存絶縁破壊電圧値と高い相関性を有し,零相電流分析による絶縁診断手法の絶縁劣化兆候検出ならびに絶縁余寿命診断における有用性について理論的かつ実験的に確認できた。

シソーラス用語： *誘導電動機 ,  *絶縁劣化 ,  システム ,  *故障診断 ,  計算機診断 ,  *故障電流 ,  波形 ,  *絶縁診断 ,  *波形解析
準シソーラス用語： オンライン診断 ,  診断システム ,  電流波形 ,  零相電流 ,  劣化診断

分類 (1件)： 電動機  (NB07030U)

引用文献 (11件)：

• (1) 河村達雄・田中祀捷:「電気設備の診断技術 改訂版」, 電気学会 (2003)
• (2) 電気学会技術報告 第1196号:「誘導機の故障診断技術」(2010)
• (3) Y. Kaneda, M. Yoshimura, H. Muto, H. Iwanaga, and O. Hamamoto: “Monitoring System of Partial Discharge for High-Voltage Motor using GHz Electromagnetic Wave Detection”, IEE Japan, Technical Meeting, No. 2-029, pp. 34-35 (2005) (in Japanese)
• 兼田吉治・吉村 学・武藤浩隆・岩永英樹・濱本 修:「GHz帯電磁波検出による電動機用部分放電計測装置」, 電学全国大会論文集, No. 2-029, pp. 34-35 (2005)
• (4) N. Sawada, S. Yano, H. Furuichi, O. Hamamoto, H. Iwanaga, and Y. Kaneda: “Application of On-line Partial Discharge Monitoring Technique for High-Voltage Motors”, IEE Japan, Technical Meeting, No. 2-006, pp. 6-7 (2010) (in Japanese)

タイトルに関連する用語 (6件)： 誘導電動機 ,  零相電流 ,  分析 ,  絶縁劣化 ,  診断システム ,  開発