抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本報では,日本での原子力利用の歴史やその背景について紹介し解説した。主な内容項目を次に示した。1)はじめに:福島第一原子力発電所事故の背景として「原子力発電という大きなシステムの運営の過程で蓄積した構造的な問題や齟齬」,”複合技術”である原子力への横断的取組や本質課題への取組の遅れなど。2)原子力利用拡大の時代背景:原子力開発の黎明期,原子力発電の導入から改良(世界の原子力発電規模の推移,日本の電源構成(発電量)と原子力発電規模の推移,原子力発電所の設備利用率の推移),事故の発生と世界的な原子力停滞,核不拡散と核セキュリティ,原子力再拡大の流れから2011年まで,3)原子力世論と安全規制:原子力反対世論の経緯(原子力安全上の出来事と反対活動),原子力安全規制の展開(原子炉等規制法(1957),放射線障害防止法(1957,電気事業法(1964),原子力損害の賠償に関する法律(1961),原子力災害対策特別措置法(1999)など),過酷事故への取組(福島第一原子力発電所の取組,欧米での確率論的安全評価(PSA)にるシビアアクシデント(SA)評価に基づく安全確保措置の要求など)。