抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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使用済燃料貯蔵キャスクや中間貯蔵施設の遮蔽や臨界計算,除熱計算の精度は,使用済燃料中のアクチニドや核分裂生成核種の生成量評価精度に直接依存している。そこで,高燃焼度PWRウラン燃料及びPWR-MOX燃料の核種組成の実測データと計算結果の比較を行い,生成量の計算精度を確認した。さらに,線源強度や臨界安全評価で重要であるが計算精度の低い核種について,簡易燃焼チェインを作成して感度解析を実施し,計算精度の向上方法を提案した。また,実際に照射した燃料棒または長期間貯蔵・保管した燃料棒に試験を実施して健全性を確認する必要があるため,20年間乾式保管した燃料被覆管を用いた水素再分布試験及びペレットの酸化挙動試験を実施し,燃料健全性に与える影響を評価した。40年間乾式貯蔵した後の燃料棒軸方向の水素分布を1次元拡散方程式を用いて計算した結果,燃料棒の両端部分でやや水素濃度が増加するが,燃料被覆管全体では水素の初期分布からの移動による変化は少なく,被覆管の特性変化も少ないと判断され,貯蔵中の被覆管の健全性に与える影響は小さいと判断された。また燃料ペレットの300°Cと350°Cでの酸化特性試験から,高燃焼度燃料ほど核分裂生成物の蓄積などによって酸化の進展が遅くなるが,燃料組織の変化も酸化の進展に大きな影響を与えることが分かった。