抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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冬季の日本沿岸海域では,密度分布に前線構造を伴わない沿岸性熱塩前線が形成される。その形成機構と形成位置について,(1)沿岸境界からの淡水フラックス,(2)空間一様な海面冷却,(3)陸棚域と外洋域の水深および水平スケールの差を考慮した簡便なモデルを用いて再検討した。このタイプの前線はその沿岸側と外洋側での密度増加率が等しくなるとき,定常的に形成・維持される。この条件は前線が陸棚上にあるとき満たされるのに対し,外洋域にあるときには満たされない。後者の場合は,沿岸側の海水密度が常に低くなることで,前線は沖へ移動し続ける。陸棚上に定在する前線の形成位置を与える新たな評価式は,過去のモデル研究の結果を矛盾なく説明し,より普遍的な結果を与える。陸棚域の水深変化の影響についても検討した。(著者抄録)