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J-GLOBAL ID：201302254331625996   整理番号：13A0070803

浅層土壌の地中熱を利用した空調の性能向上対策~充填材の熱抵抗改善による熱交換性能の向上効果について~

著者 (5件)： 勝俣盛 (川田工業 技研) ,  畠中真一 (川田工業 技研) ,  越後滋 (川田工業 技研) ,  小神野東賢 (川田工業) ,  清水礼二 (川田工業)
資料名： 川田技報(CD-ROM)  (Kawada Technical Report (CD-ROM))
巻： 32  ページ： ROMBUNNO.ROMBUN.HOKOKU6  発行年： 2013年01月01日 
JST資料番号： L2423B  ISSN： 2433-6068  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 地中熱ヒートポンプシステム空調のイニシャルコスト削減を目的に,不易層よりも浅い深度で熱交換を行う設備を構築して,フィールド試験を実施した。この設備は地温の位相遅れを利用するもので,熱媒と地温の温度差が大きく,熱流束の向上と掘削費の低減が期待できる。2011年の夏季2ケ月に行った昼間冷房運転から,短期間ではあるが180W/m程度放熱できた。しかし,長期連続運転を想定したシミュレーションでは,土壌の有効熱伝導率が支配的になり,約32W/mに低下することがわかった。一方,実稼働状態は冷房・暖房とも昼夜サイクルでON/OFFを繰り返し,停止時に地温がある程度回復する。このため,掘削孔内の熱抵抗を小さくすることで熱応答が改善できれば,温度勾配が鈍化するのを抑制できると考えた。そこで,本研究では充填材の熱拡散係数を指標に,実物大相当の供試体を用いた熱応答試験により,熱抵抗の改善効果を実験的に検討した。この結果,充填材の伝熱性能を改質することで,試算上採放熱量が約24%向上することが確認できた。(著者抄録)

シソーラス用語： 建築環境 ,  空気調和 ,  *ヒートポンプ ,  *熱交換 ,  遅れ ,  試験 ,  熱応答 ,  熱抵抗 ,  *土壌 ,  *浅部 ,  充填材料 ,  熱特性 ,  地中熱 ,  地中熱利用
準シソーラス用語： 位相遅れ ,  浅層土壌 ,  熱応答試験

分類 (2件)： 建築環境一般  (RB02010T) ,  ヒートポンプ  (PC03020M)

引用文献 (12件)：

• 1) 粕渕:土と贓学会出版センター,2010.5.
• 2) 勝俣畠中,越後,稲田,清水:浅層土壌の地中熱を利用した空調の実験的検討,川田技報Vol.31,2012.1.
• 3) 畠中,越後,勝俣佐藤石下臼谷:基礎杭型地中熱交換器の性能評価と実用,川田技報Vol.30,2011.1.
• 4) 盛田:大地の熱の冷暖房へ餌利用,環境省「学校校舎エコ改修と環魔教育」事業,平成16年度環境建築研究会,第5回研究会,200生12.
• 5) 池上,関川,森谷,浅沼,新妻:条件有利地域における地中熱ヒートポンプシステムの採熱特性と最適運転報の検討,日本地熱学会誌第32巻,第3号,pp.169-183,2010.7.

タイトルに関連する用語 (9件)： 土壌 ,  地中熱 ,  空調 ,  性能向上 ,  対策 ,  充填材 ,  熱抵抗 ,  熱交換性能 ,  向上効果