抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ガラスの製造において,炉の熱交換器は運転上,三つの課題を抱えている。それらは,構造安定性,融解炉からのガラス(シリカ)の飛来,および熱効率である。本稿においては,ガラス炉熱交換器の基本材料であるマグネサイト系材料からムライトへの転換において,これらの課題との対応について記した。構造安定性に関しては,ムライトでも由来が異なる(組成,溶融ムライトかどうか)と,クリープ変形は大きく異なることを示した。シリカの飛来に関しては,マグネサイトはシリカと反応して大きな膨張を示すフォルステライトを形成するが,ムライトではそのようなことはないことを述べた。熱効率については,ムライトへの転換は7%の効率向上をもたらすことを示した。ムライトへの転換は多くのメリットを生むが,すべてのムライトは同等である訳ではないことを十分に認識すべきであることを示唆した。