抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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香川で,限りある水資源を極限まで利用するために実施された,香川独自の水利慣行を紹介する。「番水」とは,水田に引水できる時間を定めておいて,乏しい用水を公平に配水する水利慣行である。「線香水」とは,水田の反別に応じて時間按分で引水する排水方法で,線香の燃焼時間により引水時間を管理した。「水ブニ慣行」とは,水の持ち分・取り分を水田一筆毎に定めたのが特徴で,同一地区でも水田によって差があった。配水ロスを減らす知恵として「井手上がり」という独特の配水管理がある。井手とは用水路のことで,無効な配水を極力抑えるために下流最末端から上流に遡って配水する方法である。1968~1981年にかけて,総延長106kmの香川用水が造られ,吉野川から導水し東西分水工・幹線用水路により県内各所に送水されている。幹線水路は多くのため池が位置する丘陵地を自然流下させている。