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J-GLOBAL ID：201302255927723878   整理番号：12A1813321

イオン液体はクロロホルムあるいはベンゼンより疎水性になり得る

Ionic Liquids Can Be More Hydrophobic than Chloroform or Benzene

著者 (4件)： ROTH Christian (Univ. Rostock, Rostock, DEU) ,  ROSE Anika (Univ. Rostock, Rostock, DEU) ,  LUDWIG Ralf (Univ. Rostock, Rostock, DEU) ,  LUDWIG Ralf (Leibniz-Inst. Katalyse an der Univ. Rostock e.V., Rostock, DEU)
資料名： ChemPhysChem  (ChemPhysChem)
巻： 13  号： 13  ページ： 3102-3105  発行年： 2012年09月17日 
JST資料番号： W1265A  ISSN： 1439-4235  CODEN： CPCHFT  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 数種類の有機溶媒とイミダゾリウムを主成分とするイオン液体中に溶解したH₂OとD₂Oの赤外(IR)スペクトルを測定して,それらのOHおよびOD伸縮振動を解析した結果,市販のイミダゾリウム(IL)は4塩化メタンと同程度であるが,クロロホルムやベンゼンより高い疎水性を示すことがわかった。ILがイオンのみによって形成されていることから考えると,これらの結果は驚くべき事実である。明らかに,アニオンの体積が増大したりフッ素化すると分子表面の疎水性は強化するであろう。しかし,水分子は疎水性IL中のイオンの反対側の表面とあまり強く相互作用していない。水分子と基質との相互作用の強度をプローブするために,フーリエ変換赤外(FTIR)スペクトルからもとめた単一水分子の伸縮振動を測定した。この実験結果を密度汎関数理論(DFT)計算によってもとめた水とIL間の相互作用エネルギーの推定値によって解釈した。水の伸縮振動をIL中に混和している水のインジケータとして直接利用できるかどうか現在検討中である。

シソーラス用語： *イオン液体 ,  *疎水性 ,  *赤外吸収スペクトル ,  伸縮振動 ,  水 ,  重水 ,  水分子 ,  密度汎関数法

分類 (2件)： 無機化合物の赤外・Ramanスペクトル(分子)  (BH06032B) ,  融解塩  (CB05050R)

物質索引 (1件)： イミダゾリウム

タイトルに関連する用語 (4件)： イオン液体 ,  クロロホルム ,  ベンゼン ,  疎水性