抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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グリーンタフの研究は1990年頃,層序に基づいて総括された。しかし近年,グリーンタフの模式地である男鹿半島の層序が大幅修正された。また,堆積学的研究があまり行われていないため,グリーンタフを形成した当時の具体的な火山活動や堆積環境は不明である。本研究は奥羽脊梁山脈に位置する岩手県西和賀町周辺のグリーンタフを対象とし,堆積相解析を行った。結果,具体的な堆積場とその変遷,古火山活動(非爆発的噴火を2タイプ,爆発的噴火を3タイプ)を解明した。これらの結果を総合して,本研究地域の堆積盆発達史を5つのステージに区分して議論した。本地域は約20Ma頃にハーフグラーベンを形成し,堆積盆内では成層火山型の海底火山を形成した。その後泥岩が堆積する静穏な時期を挟み,約15~14Ma頃にテクトニックな急激な沈降と連続的な爆発的噴火が起こり,最終的に溶岩ドームを形成した。(著者抄録)