抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ブドウの主要品種「巨峰」の簡易被覆雨よけ栽培では着色不良が大きな問題となっているが,対策として普及している環状はく皮処理は着色開始前に処理することとされ,着色開始後の処理については検討事例がない。ここでは,環状はく皮処理部位を主枝部とし,果房重を慣行栽培並みとした「巨峰」の無核栽培において,環状はく皮の処理時期の拡大を図るため,従来の着色開始前(満開30~40日後)に加えて着色開始後(満開40日後以降)の環状はく皮処理が果実品質に及ぼす影響について,果房重,果粒重,果皮色,糖度,酸含量を測定することにより比較検討した。その結果,着色開始前後の処理時期に関わらず,成熟期の着色は無処理に比べて顕著に優れた。また,成熟期の果実糖度は,環状はく皮処理時期の違いに関わらず無処理と比べて高い傾向にあった。以上の結果から,無核「巨峰」において着色開始後の満開48~55日後に環状はく皮処理を行っても着色開始前の処理と同様,無処理と比べて着色促進に効果のあることが明らかとなった。