抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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中性子過剰ジルコニウム
106,108Zrに対して,β遅延γ線核分光および異性体核分光実験を理研RIBFにて行い,γ線を初めて測定しました。第1励起状態のエネルギーから,
106,108Zrはよく変形した原子核である事,N=64でジルコニウム(Z=40)の変形が最大となっている事がわかりました。モリブデン(Z=42)でも最大変形を示す事から,中性子数64で大変形が安定化する傾向を発見しました。また,新魔法数N=70により球形の原子核が
110Zr周辺で現れると予測されてましたが,N=68までは変形が続くのでN=70で大きなシェルギャップはない事を明らかにしました。発見した
108Zrの異性体は,四面体形状となっている可能性がありますが,さらなる実験的理論的研究が望まれています。(著者抄録)