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J-GLOBAL ID：201302258134609500   整理番号：13A0981065

視覚特性や提示条件が変化しても読み違いが起こりにくい金融コミュニケーション向けUDフォントの開発

A Development of Universal Design Font for Financial Communication with High Legibility under the Situation of Difficulty in Viewing

著者 (4件)： 矢口博之 (東京電機大学理工学部) ,  竹下直幸 (タケノコ・デザインルーム) ,  水野昭 ((株) イワタ) ,  八杉淳一 ((一社) ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会)
資料名： 日本印刷学会誌  (Journal of Printing Science and Technology)
巻： 50  号： 1  ページ： 057-067 (J-STAGE)  発行年： 2013年 
JST資料番号： G0233A  ISSN： 0914-3319  CODEN： NIGAEV  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 金融帳票の読みやすさを改善し,ユーザビリティを向上させることを目的に,高速可変プリンタ向けUD(ユニバーサルデザイン)フォントである「UCDAフォント」を,ISO13407の人間中心設計のプロセスに準拠して開発した。UCDAフォントは,また文字の読み取りやすさに関する客観的な指標として開発したIPOテストの評価値を参照しながらデザインコンセプトを逸脱しない範囲で最も良い値になるように開発した。読み取り特性の評価において,老眼・白内障の自覚がある人においては,作業時間が短く,誤答数も少なかった。UCDAフォントはねんきん定期便の一部や住宅ローン申込書などに採用され,アウトライン版である「みんなの文字」も2012年4月に発売された。

シソーラス用語： *フォント ,  文字読取 ,  *可読性 ,  誤り ,  印刷品質 ,  帳票 ,  官能検査 ,  プリンタ ,  金融保険業 ,  使用性 ,  印刷物 ,  印刷機械 ,  文字 ,  少子高齢化社会 ,  視認性
準シソーラス用語： 読み違い

分類 (1件)： 植字  (ZA05030P)

引用文献 (6件)：

• 1) 内山勝義: 家電製品本体のユニバーサルデザインフォント研究, 松下テクニカルジャーナル, Vol.51 No.4, 2005.
• 2) 中野泰志, 山本 亮, 新井哲也, 井上滋樹, 林久美子, 高田裕美, 半田 藍: エビデンスに基づいたユニバーサルデザインフォントの開発 (1) -明朝体, ゴシック体, ユニバーサルデザイン書体の可読性の比較-, 第35回感覚代行シンポジウム, 2009.
• 3) 新井哲也, 中野泰志, 山本 亮, 林久美子, 高田裕美, 半田 藍, 井上滋樹: エビデンスに基づいたユニバーサルデザインフォントの開発 (2) -低視力状態での可視性の比較-, 第35回感覚代行シンポジウム, 2009.
• 4) Swiss Foundation Type and Typography, Adrian Frutiger - Typefaces: The Complete Works, Birkhäuser, 2008.
• 5) 今村 顕, 森 一彦, 柴田良一: 高齢者に見られる視覚障害の再現と空間の分かりやすさ評価に関する研究,日本建築学会計画系論文集, No.612, 2007.

タイトルに関連する用語 (6件)： 視覚特性 ,  読み違い ,  金融 ,  コミュニケーション ,  UDフォント ,  開発