抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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水処理技術として促進酸化法(AOPs)が注目を集めている これは,水中にOHラジカルを発生させ,有害有機物を分解するものである。水中でOHラジカルを効率よく生成するには,パルスパワーを用いた水中パルス放電が有効であり,また,水中パルス放電をより低い電圧で生じさせるには,水中に気体を導入することが有効である。そこで,本実験では,大気圧プラズマジェットを水中および水上で発生し,メチレンブルー水溶液の分解に応用した。また,水中でのプラズマジェット生成時のヘリウムの流量を変化させたときのメチレンブルー水溶液の分解も試みた。これらの結果,次のことがわかった。1)水中プラズマはノズル先端の気泡内に生成され,OHラジカルおよび酸素原子が水中に生成されることがわかった。OHラジカルの発生量は,水上での大気圧プラズマジェットにくらべて10倍程度になる。2)水中プラズマジェットで初期濃度10mg/Lのメチレンブルー水溶液の分解を試みた。その結果,水溶液の色は全体的に透明に変化した。一方,水上プラズマジェットをメチレンブルー水溶液に照射したときは,水面から2cm程度の領域は透明に変化したが,それより深い領域は色の変化が見られなかった。3)水中プラズマジェットにおいて,ヘリウム流量の増大にともない,メチレンブルー水溶液濃度の減少速度は増大した。