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J-GLOBAL ID：201302258982451304   整理番号：13A1139139

「はやぶさ帰還試料の分析で分かったこと」イトカワの宇宙風化における太陽風照射の重要性について

著者 (4件)： 野口高明 (茨城大 理) ,  木村眞 (茨城大 理) ,  岡崎隆司 (九大 大学院理学府) ,  日高洋 (広島大 大学院理学研究科)
資料名： 日本惑星科学会誌 遊・星・人  (Planetary People)
巻： 22  号： 2  ページ： 78-85  発行年： 2013年06月25日 
JST資料番号： L2588A  ISSN： 0918-273X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 宇宙風化とは惑星間空間にさらされた大気の無い天体表面で起こる光学特性を変化させる過程や産物を包括的に示す語である。近地球型のS型小惑星であるイトカワは宇宙風化を受けている。宇宙風化を起こす主要因として,太陽風の照射や微小隕石の衝突が考えられてきた。イトカワ試料初期分析は,イトカワ粒子のごく表面を変化させている主要因は太陽風照射であることを支持している。また,太陽風照射による宇宙風化過程は,小惑星の観測および天体力学的な考察から考えられているよりもさらに速い可能性を示している。本稿ではイトカワ粒子の極表面に観察された宇宙風化について紹介し,さらに,イトカワ粒子に観察された宇宙風化組織にもとづいて,S型小惑星の宇宙風化の時間変化について検討する。(著者抄録)

シソーラス用語： *小惑星 ,  *風化作用 ,  宇宙環境 ,  *太陽風 ,  *照射 ,  微粒子 ,  レゴリス ,  *惑星物質
準シソーラス用語： イトカワ

分類 (1件)： 流星,すい星,いん石  (DB04040A)

引用文献 (19件)：

• 1) NAKAMURA T. Science. (2011) vol.333, p.1113.
• 2) CHAPMAN C. R. Ann. Rev. Earth Planet. Sci.. (2004) vol.32, p.539.
• 3) KELLER L. P. GCA. (1997) vol.61, p.2331.
• 4) SASAKI S. Nature. (2001) vol.410, p.555.
• 5) BINZEL R. P. MAPS. (2002) vol.36, p.1167.

タイトルに関連する用語 (9件)： はやぶさ ,  帰還 ,  試料 ,  分析 ,  イトカワ ,  宇宙 ,  風化 ,  太陽風 ,  重要性