抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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前号に引き続き,本稿では,ジクロラミン(NHCl
2)とトリクロラミン(NCl
3)の生成反応,生体内における塩素の形態,モノクロラミン及び次亜塩素酸の溶存安定性,モノクロラミンの毒性と殺菌効果,について解説した。モノクロラミン消毒(結合塩素消毒)は水道法施行規則(17.1-3)に遊離塩素消毒の規定と併記され,「平時0.4mg/L以上,緊急時1.5mg/L以上の結合塩素消毒を実施」とされている。一方,微生物の不活性化(細菌致死)のCT値は,モノクロラミンの場合,pH=6.0で18,pH=7.0で36,pH=8.0で60(各mg/l×min)である。次亜塩素酸の不活性化(殺菌)力と比較して,ウイルスで200倍,腸内細菌で250倍,細菌芽胞で50倍,アメーバ(シスト態)で2倍とされている。