抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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老朽化した橋梁や道路網などの社会資本の維持管理に有効な手法として,光ファイバセンサによるモニタリングが注目されている。本稿では,社会資本に対する光ファイバセンサの適用例を紹介するとともに,今後光ファイバセンサを適用上の問題点と課題について記述した。適用例は,1)液化天然ガスの地下貯蔵タンクの打設したコンクリートの温度管理のための,マルチモードファイバを用いた分布型光ファイバ温度センサ,2)コンクリート埋め込み用の光ファイバセンサと長大橋主桁のコンクリート中に埋め込まれたブリルアン散乱を利用した光ファイバ分布ひずみセンサ,である。後者では,建設工事中と完成後5年に渡る長期モニタリングが実現している。長期モニタリングに対しては計測機器の安定性・信頼性・常時稼動方法が課題であり,広い普及のための低コスト化が必要とされる。老朽化した社会資本への光ファイバセンサの設置には,方法・位置・計測種別の選択など,検討すべき課題がある。