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J-GLOBAL ID:201302259567329001   整理番号:13A0237709

n-3多価不飽和脂肪酸を用いた治療は実験的な閉経における内皮機能障害と酸化ストレスを回復させる

Treatment with n-3 polyunsaturated fatty acids reverses endothelial dysfunction and oxidative stress in experimental menopause
著者 (11件):
資料名:
巻: 24  号:ページ: 371-379  発行年: 2013年01月 
JST資料番号: E0597B  ISSN: 0955-2863  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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閉経は内皮機能障害と酸化ストレスに関係している。このような状況下では,n-3系多価不飽和脂肪酸(n-3系PUFA)の減少により心血管疾患になる。n-3系PUFAによる処置が実験的閉経における内皮機能障害と酸化ストレスを回復するかについて検討した。30匹の雌ラットに偽手術または両側卵巣摘出または両側卵巣摘出に加えn-3系PUFA経口投与(0.8g/kg/日を2か月間)のいずれかを施した。卵巣摘出によりアセチルコリンへの内皮機能障害がおきたが,スーパーオキシドスカベンジャーであるタイロンによって回復した。赤血球膜の脂質組成は,n-3系PUFAの総量とオメガ3指数の増加に特徴づけされ,同時にn-6:n-3系PUFAの比率が増加した。卵巣摘出に関連した酸化ストレスは,大動脈において過酸化物の産生と3-ニトロチロシン発現の両方が増強されたことにより示されたが,ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)オキシダーゼサブユニットNOX-4蛋白質の発現が増加していたことと関連していた。L-NG-ニトロアルギニンメチルエステルによる内皮型一酸化窒素合成酵素(eNOS)の機能的阻害は,蛋白質の発現および活性に変化はなかった。卵巣摘出ラットでは,n-3系PUFAを用いた処置により,赤血球膜中のn-3系PUFAの総量とオメガ3指数が増加し,n-6:n-3PUFAの比率が減少し,血管の酸化ストレス,血管内皮機能障害,大動脈3-ニトロチロシンおよび著しく低下したNOX-4蛋白質の発現は回復した。そして,eNOSタンパク質の発現も増加し,並行してカベオリン-1と結合する阻害が逆転したが,一方でex vivoにおける機能障害およびNOS合成は変わらなかった。これらの知見は,閉経に関連した血管内皮機能障害に対して,n-3系PUFAが卵巣摘出と血管の酸化ストレスにより引き起こされた膜脂質組成の変化を回復するというin vivoにおける治療効果を明らかにしている。また,酸化ストレスによる血管合併症を減少するターゲットとしてNOX-4が有力な可能性を持つことも確認された。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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婦人科・産科の基礎医学  ,  食用油脂,マーガリン  ,  循環系の基礎医学 

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