文献

J-GLOBAL ID：201302260696210477   整理番号：13A0658046

泌乳牛への米ソフトグレインサイレージ給与の影響〈II〉

著者 (3件)： 湯原千秋 (千葉県畜産総合研究セ) ,  笠井史子 (千葉県畜産総合研究セ) ,  石崎重信 (千葉県畜産総合研究セ)
資料名： 千葉県畜産総合研究センター研究報告  (Bulletin of the Chiba Prefectural Livestock Research Center)
号： 12  ページ： 1-6  発行年： 2012年11月01日 
JST資料番号： Y0253B  ISSN： 1346-9746  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 泌乳中期のホルスタイン種牛6頭を供試し,飼料用米籾ソフトグレインサイレージ(籾SGS)給与の影響を検討した。濃厚飼料の40%を籾SGSで置き換えたうえで,籾SGSに由来する籾殻相当量の粗飼料割合を減らして飼料のエネルギー濃度を下げないよう飼料設計を行った。試験区は,濃厚飼料として市販配合飼料を給与する対照区,濃厚飼料の40%を籾SGSで置き換えTMR形態で給与するTMR区,TMR区と同じ配合割合で粗飼料と濃厚飼料を1日4回に分けて分離給与する分離区の3区とし,1期2週間の3×3ラテン方格法により泌乳試験を行った。飼料乾物摂取量及び乳量は,対照区(23.1,32.4kg/日),TMR区(24.9,30.8kg/日),分離区(22.5,31.7kg/日)で,いずれも各区に有意差はみられなかった(p=0.66,0.75)。乳成分,第一胃内容液性状,血液性状,咀嚼時間においても各区に有意差はみられなかった。飼料乾物及び繊維成分の消化率は,TMR区が対照区と比較して有意に低い値を示した(p<0.01)が,デンプンの消化率には有意差はみられず(p=0.75),破砕して調製した籾SGSのデンプン消化率は配合飼料中のデンプンの消化率と同等であることが示唆された。以上から,乾物換算で濃厚飼料の40%を籾SGSに置き替えて給与する場合には,給与飼料のエネルギー濃度を下げないように籾殻相当分の粗飼料給与量を減らし,大豆粕等で粗蛋白質含量の低下を補正することで,TMRでも分離給与でも問題なく利用できることが確認された。(著者抄録)

シソーラス用語： *乳牛 ,  ホルスタイン ,  飼料作物 ,  *米 ,  *サイレージ ,  *飼料 ,  TMR【飼料】 ,  成分 ,  瘤胃 ,  状態 ,  継続時間 ,  咀嚼 ,  比率 ,  飼料効率 ,  飼料製造 ,  粗飼料 ,  産次 ,  *籾 ,  食餌効果 ,  飼料用米 ,  分娩
準シソーラス用語： ホルスタイン種 ,  乾物摂取量 ,  血液性状 ,  飼料配合 ,  飼料米 ,  消化率 ,  *代替飼料 ,  第一胃 ,  乳成分 ,  *米ソフトグレインサイレージ ,  咀嚼時間

分類 (2件)： 粗飼料  (FD07020H) ,  牛  (FD02020Y)

タイトルに関連する用語 (4件)： 泌乳牛 ,  米 ,  ソフトグレインサイレージ ,  給与