ラダー型π共役剛直高分子ナノワイヤにおけるフェムト秒ホット励起子発光

DAI D. C.; MONKMAN A. P.

文献

J-GLOBAL ID：201302260712232028 整理番号：13A1321294

ラダー型π共役剛直高分子ナノワイヤにおけるフェムト秒ホット励起子発光

Femtosecond hot-exciton emission in a ladder-type π-conjugated rigid-polymer nanowire

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巻： 87 号： 4 ページ： 045308.1-045308.9 発行年： 2013年01月
JST資料番号： D0746A ISSN： 1098-0121 CODEN： PRBMDO 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：アメリカ合衆国 (USA) 言語：英語 (EN)

励起子は固相における基本的な素励起現象で,有機発光素子やマイクロ共振器レーザなどのための低次元フォトニック結晶における励起子の挙動について,応用的な興味もあり研究が盛んに行われている。特に,低次元系では,強い量子閉じ込め効果と電子フォノン結合により,これらの励起子が広い温度域にわたって安定化され,主要な電子励起状態となっている。光生成(あるいは電荷再結合)によって生じる初期の励起状態であるホット励起子は,平均熱エネルギーよりも非常に大きな運動エネルギーE_Kを持つ励起子とされる。本論文では,準一次元系高分子薄膜を用いて,緩和が早く,また過渡的な発光が弱いために,観測が困難とされるホット励起子の観測を試みた結果について報告する。メチル置換ラダー型ポリ(パラ-フェニレン)からなるπ共役剛直ロッド高分子量子ナノワイヤ薄膜を用いて行ったフェムト秒時間分解分光実験から,寿命が約500~800fsで,非常に弱い一重項-一重項遷移を持つホット励起子からの発光を捉えることに成功した。

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励起子

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