抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,生命の振る舞いや機能の原理を工学的に実現しようとする人工生命の研究を取り上げ,その方法論的根拠について論じるとともに,言語進化問題への人工生命アプローチで明らかになるヒトの独自性について論じた。言語進化に関わる根本的問題に関しては,言語処理に関わる機能と言語の間の共進化である言語の共進化ダイナミックス,原初的言語性の萌芽,適応度の会話相手依存性,発話者の利他性,心の理論との関係,について議論を行った。人工生命による研究の事例として,上記諸問題に対するアプローチの紹介を行った。その中で,送受信レベルに基づくコミュニケーション,個体間の関係を表す利得行列,語彙行列に基づくコミュニケーション,モジュールで構成される脳の機能モデルなどを具体的に示した。