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J-GLOBAL ID:201302261116973459   整理番号:13A0254535

チベットの野生と栽培オオムギの渇水および塩分の複合ストレスへの耐性に関する生理特性における遺伝子型の差異

Genotypic differences in physiological characteristics in the tolerance to drought and salinity combined stress between Tibetan wild and cultivated barley
著者 (7件):
資料名:
巻: 63  ページ: 49-60  発行年: 2013年02月 
JST資料番号: W1643A  ISSN: 0981-9428  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: フランス (FRA)  言語: 英語 (EN)
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温室植木鉢実験が実施され,渇水や塩分などの個別および複合的ストレスに対する応答における遺伝子型の差異を明らかにする調査が,チベットの野生オオムギの遺伝子型(XZ5渇水耐性,XZ16塩分/アルミニウム耐性)とcv.CM72(塩分耐性)を用いて行なわれた。渇水(D),または塩分(S)のどちらかあるいは複合(D+S)ストレスは,著しく植物成長,クロロフィル含有量,正味の光合成の速度(PN),PSII(Fv/Fm)の最大光化学効率,水ポテンシャルおよび浸透圧ポテンシャルを低減したが,これらは複合ストレス下の強い抑制があった。そして2つの野生型遺伝子はCM72より強い耐性を示した。水使用効果率(WUE)は,D+S後にXZ5とXZ16で著しく増加した。しかし,CM72では顕著な変化は見られなかった。XZ5およびXZ16はCM72と比べ,30.9%および12.1%のより高いK+レベルを示し,30.5%および24.1%のより低いNa+/K+比率を植物類で示したが,これはD+S下におけるCa,Fe,Mnといった金属栄養分増加に伴うものであった。プロリンやグリシン-ベタインの蓄積の最大値は,2つの野生型遺伝子系でのより多くの蓄積における複合ストレスで記録された。さらに,ASAとGSHのレベルのさらなる増加,また活性のより大きな増加は,Ca2+Mg2+-ATPアーゼ,スーパーオキシドジスムターゼ(SOD),カタラーゼ(CAT),グルタチオンペルオキシダーゼ(GPX),グアヤコールペルオキシダーゼ(POD)とルタチオンレダクターゼ(GR)において,D+S下とそのコントロールのもとで,XZ5とXZ16で,CM72よりも多く観察された。しかしH2O2およびマロンジアルデヒドの蓄積はより少なかった。これらの結果は,XZ5とXZ16のD+Sストレスへの高い耐性は,低いNa+/K+比率と密接な関連があり,Ca2+Mg2+-ATPアーゼ,プロリン,グリシン-ベタインとWUEを増強し,また活性酸素分子種を排除するための抗酸化能力を改善することで脂質過酸化を抑制していることを示唆している。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
麦  ,  植物生理学一般  ,  遺伝子の構造と化学 

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