抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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農産物に関連する胃腸炎の流行が増加していることから,疾病のリスクを減らすために介在者の調査が重要である。UV,オゾン,高圧は非加熱処理技術であり,これらは農産物上のヒトの病原体を不活性化する可能性を持っていて,新鮮なような官能特性の保持を可能にする。この研究の目的は,病原腸内ウイルスを減らすためのネギへの慣行の塩素散布に比べて,UV,オゾン,高圧が効果的な技術であるかどうかを調べることと,これらの処理の効果に対するウイルスの位置(表面か内部吸収)の影響を調べることである。マウスノロウイルス(MNV),A型肝炎ウイルス(HAV),ヒトアデノウイルス41型(Ad41)を,ネギ成体の表面にスポット接種するか,ウイルスが内部組織に吸収されるように汚染水耕液を接種した。接種されたネギに,UV(240mJ秒/cm
2),オゾン(6.25ppmで10分),高圧(500MPaで20°C5分),次亜塩素酸カルシウム(150ppm,4°C)散布のどれかを処理した。ウイルスの不活性化は,細胞培養感染価試験を用いて処理及び未処理植物体を比較して調べた。処理はウイルスの不活性化に大きな影響を及ぼすことが認められた。全3ウイルスの不活性化は圧力処理後に最も高く,塩素とUVの処理では不活性化が最も低かった。ネギの表面に接種されたウイルスと内部に吸収されたウイルスは,どちらもこれらの収穫後処理によってある程度不活性化された。これらの結果によると,農産物の微生物汚染水準を下げることを目的としたオゾン及び高圧処理は,もしもウイルスが農産物の内部に局在するようになっても,それらを不活性化する能力を持っていることが示唆される。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.