抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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TFT-LCD(Thin Film Transistor-Liquid Crystal Display)(以下“LCD”という。)は表示面への保護ガラス装着やタッチパネル装着等の加工によって,新たな安全性能や入力機能を備えた高付加価値LCDとして,屋内,屋外を含む様々な分野の製品に搭載されている。その表示性能は表示面の加工に伴う表面反射特性の変化や,新たな使用環境による影響を受ける。三菱電機では,様々な条件におけるLCDの表示性能改善に取り組んでいる。屋外のように明るい環境で保護ガラス,又はタッチパネルを装着したLCDを使用する場合,周囲の光が表示面で反射することによって画面が白くなり視認性が低下する“ウォッシュアウト”と,周囲の景色が表示面で鏡のように反射し,視認性を阻害する“映り込み”が課題である。ウォッシュアウトに対しては,モデルを基に観察結果に適合する条件式を導き,様々な使用環境で表示装置が達成すべき鏡面反射特性,拡散反射特性を明確にした。映り込みに対しては,アンチグレアコーティングなどの表面処理を行うことで対策することが多いが,LCDの画素ピッチとガラスの表面処理の干渉によって”ギラツキ”が発生する。ガラスの表面形状特性を測定することで,ギラツキ視認性,散乱・反射特性に相関するパラメータを見いだし,保護ガラスの表面処理を最適化する手法を確立した。このように反射特性及び表面処理を最適化することで,LCDは様々な環境で良好な表示性能を実現することができる。(著者抄録)