抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2.5から20μmに広がる中赤外(MIR)スペクトル領域は液相及び気相中の分子種に特徴的な本質的に明確な基本的振動及び振動回転遷移の励起による高度に識別的情報を提供することで知られている。特に有機分子はそれらの指紋スペクトルを経由してキャラクタライズされ,古典的分析技術の中で赤外分光が分子種の同定,構造的キャラクタライズをもたらす。1980年代後半のMIR透明光ファイバ導波管材料の出現に伴い,重金属フッ化物,カルコゲニドガラス,多結晶銀ハロゲン化物(AgX),テルルハロゲン化物(TeX),単結晶サファイア及び中空導波管構造を含む材料を活用して,MIR光ファイバ化学/バイオセンサの比較的若い歴史が始まった。可視(VIS)及び近赤外(NIR)スペクトル領域における光ファイバ化学/バイオセンシング技術の発達に比較できるような環境分析,プロセスモニタリング/制御,安全/保全/監視及び臨床/生体医療分析の広範な分野における応用も又,MIRレジームに対して予測された。十年前の最後の光ファイバセンサのレビュー以来,連続的な発展及び中赤外光源及び導波管技術及び検知デバイスの利用性の増加にもかかわらず2.5~20μmスペクトル窓の化学/バイオセンサは隣接するスペクトル領域における光センシングスキームに対して観測された分析的場面(科学)中に応用の幅がみられない。実際,基本的センサ技術は現在まで他の周波数領域に比べて成熟しておらず,MIR化学/バイオセンサは未だむしろ光センシングにおいて非定型の選択である。そのため導波管ベースMIR化学/バイオデバイスの最近の進歩と現状をレビューする前にMIR技術,VIS/NIR光エレクトロニクスの背後に遅れている理由を簡単に議論し,「VIS及びNIRの光エレクトロニクス及びフォトニクスの成熟したスペクトル領域にMIRを前進させる必要があるか」を尋ねた。