抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ヘリウムは,MRI,光ファイバ,分析用ガス,低温工学など様々な用途に用いられているが,その全量を輸入に頼っている。本稿では,ヘリウムの生産,輸送,世界の開発状況について概説し,日本の需給について述べている。供給は,ほぼ全量が米国からの輸入であるが原則長期契約に基づき行われ,スポット買い付けの余地は殆どなく量の上限はあらかじめ決められている。現在,世界のヘリウム生産量は年間1億7千万m
3であるが,需要も1億7千万m
3近くあり供給タイトな状況にある。2013年にカタールで新規プラントが稼働すれば4500万m
3の生産力増が見込まれるが,中国を中心にアジア地域に需要が伸びるため中長期的には需給逼迫が予想される。ヘリウム液化機を活用してヘリウムをリサイクルすることにより価格高騰や供給量の制限などの影響をかなり回避することができる。