文献

J-GLOBAL ID：201302261964123090   整理番号：13A1274934

疎水性界面におけるトリメチルアミンN-オキシド(TMAO)およびtert-ブチルアルコール(TBA): 分子動力学シミュレーションからの洞察

Trimethylamine N-Oxide (TMAO) and tert-Butyl Alcohol (TBA) at Hydrophobic Interfaces: Insights from Molecular Dynamics Simulations

著者 (3件)： FIORE Andrew (Rensselaer Polytechnic Inst., New York, USA) ,  VENKATESHWARAN Vasudevan (Rensselaer Polytechnic Inst., New York, USA) ,  GARDE Shekhar (Rensselaer Polytechnic Inst., New York, USA)
資料名： Langmuir  (Langmuir)
巻： 29  号： 25  ページ： 8017-8024  発行年： 2013年06月25日 
JST資料番号： A0231B  ISSN： 0743-7463  CODEN： LANGD5  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 浸透圧調整剤であるトリメチルアミンN-オキシド(TMAO)および変性剤であるtert-ブチルアルコール(TBA)は類似した構造をもつが,化学的性質は異なっている。分子動力学シミュレーションを用いて,蒸気-水およびオクタン-水界面における挙動の定量化を試みた。TMAO分子は適度な界面活性を示し,N-Oベクトルが近似的に水溶液界面と平行な配向をとる。すなわち,すべてのメチル基が水相とは逆方向に向いているわけではない。一方TBAは両親媒性分子として働き,非常に界面活性で,低濃度ではすべてのメチル基が水相とは逆方向を向き,C-Oベクトルは直接水中に向いている。水溶液界面にあるTMAOの挙動はその溶液濃度に対し弱い依存性しか示さないが,TBAのそれは強く濃度に依存する。この濃度依存性は水素結合形成能力の違いにより生ずる。すなわち,TMAOは水分子からの水素結合のみを受容するが,TBAは水分子および他のTBA分子との水素結合形成が可能であるためである。

シソーラス用語： 疎水性 ,  *界面 ,  *計算機シミュレーション ,  界面活性 ,  *濃度依存性 ,  *分子配向 ,  水素結合 ,  脂肪族アルコール
準シソーラス用語： *分子動力学シミュレーション

分類 (2件)： 界面化学一般  (CB12010J) ,  分子の立体配置・配座  (BH05022J)

物質索引 (2件)： tert-ブチルアルコール ,  トリメチルアミンN-オキシド

タイトルに関連する用語 (8件)： 疎水性 ,  界面 ,  トリメチルアミンN-オキシド ,  TMAO ,  tert-ブチルアルコール ,  TBA ,  分子動力学シミュレーション ,  洞察