文献

J-GLOBAL ID：201302262166076063   整理番号：13A1033716

逆ミセル系を用いたビスフェノールAのバイオレメディエーションにおけるFusarium incarnatum UC-14由来ラッカーゼの想定される役割

Possible role of laccase from Fusarium incarnatum UC-14 in bioremediation of Bisphenol A using reverse micelles system

著者 (2件)： CHHAYA Urvish ,  GUPTE Akshaya
資料名： Journal of Hazardous Materials  (Journal of Hazardous Materials)
巻： 254-255  ページ： 149-156  発行年： 2013年06月15日 
JST資料番号： B0362A  ISSN： 0304-3894  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： BPA[2,2ビス(4ヒドロキシフェニル)プロパン]は,PC樹脂,エポキシ樹脂,フェノール樹脂,ポリエステル及びポリアクリレートを含む高分子の合成など多様な産業分野及び建設分野で汎用されている。BPAは,内分泌かく乱化学物質(EDC)の一つで,自然環境中での生物分解性或いは運命の評価が必要である。一般的には,BPAの如き環境汚染質は疎水性のため,水性媒体には不溶で,フェノール系環境汚染質の生物分解増進には,非水性領域における接触作用を利用する。精製ラッカーゼを,イソオクタン:AOT[ビス(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸Na塩)]:タンパク濃度43.5μg/mlで水和率(Wo)30の水の3成分系を用いて,逆ミセル中に収容し,このラッカーゼ/逆ミセル系を75分培養すると,50°C,pH6.0の条件下でBPA200ppmの91.43%を除去できる事を見出した。イソオクタン可溶性画分をGC-MS分析すると,4,4′-(2-ヒドロキシプロパン-1,2-ジル)ジフェノール,ビス(4-ヒドロキシフェニル)ブテナル及び2-(1-(4-ヒドロキシフェニル)ビニル)ペント-2-エナルの存在が検知され,二段酸化と1開環段階(C-C結合開裂)によるBPAの分解を示唆した。ラッカーゼ/逆ミセル系は,主として,酵素或いは基質の溶解性に起因する疎水性フェノールの酸化分解に関する幾つかの機能が,有機媒体中で増進し,ラッカーゼの安定活性をもたらす事を示唆した。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： インド ,  *バイオレメディエーション ,  ジフェノールオキシドレダクターゼ ,  逆ミセル ,  Fusarium ,  三成分系 ,  内分泌撹乱物質 ,  GC-MS分析 ,  触媒反応 ,  分解反応 ,  作用機序 ,  性能分析 ,  フェノール類
準シソーラス用語： Fusarium incarnatum UC-14 ,  ラッカーゼ ,  非水系触媒反応

分類 (2件)： その他の汚染原因物質  (SB05040W) ,  環境衛生,公害対策一般  (SC01000F)

物質索引 (1件)： ビスフェノールA

タイトルに関連する用語 (8件)： ミセル ,  ビスフェノールA ,  バイオレメディエーション ,  Fusarium ,  UC ,  ラッカーゼ ,  想定 ,  役割