抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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リザーバ岩石方面への界面活性剤の吸着は界面活性剤注入における損失と濃度低下をもたらし,強制採油(EOR)法の実用的応用において低効率の原因となる。EORに対する界面活性剤注入は石油と水の間の表面張力を低下し,残留石油を可動化することによって移転効率を高める能力によって関心を集めている。この論文は多様な影響因子を有する砂の表面への界面活性剤の吸着に注目した。砂表面へのカチオン性界面活性剤の吸着はアニオン性界面活性剤に対してより大きく,又はより少なく,一方,非イオン性界面活性剤は中間の挙動を示すことを実験的に見出した。清浄な砂粒子のX線回折(XRD)研究によって砂粒子中に存在する主要成分を決定した。砂粒子と界面活性剤との相互作用を界面活性剤とのエイジングの前後でFourier変換赤外(FTIR)分光によって研究した。塩分はアニオン性界面活性剤の吸着において重要な役割を果たしている。吸着効率に及ぼすpHと吸着剤投与量の効果を理解するために,バッチ実験を行った。砂粒子はアニオン性及び非イオン性界面活性剤に対して低pHにおいて高い吸着効率を示した。しかし,カチオン性界面活性剤に対しては反対の傾向が見られた。吸着データをLangmuir,Freundlich,Redlich-Peterson,Sipsの等温式モデルにあてはめて解析した。それらの結果から,Langmuir等温式と擬二次カイネティクスモデルが砂表面での吸着平衡と動力学に適合することがわかった。吸着プロセスの熱力学的可能性も研究し,プロセスの自発性を検証した。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.