抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,従来の音楽電子透かし法とは異なった視点から埋込を行う手法を提案する。音楽を対象とた電子透かしでは,透かしが埋め込まれた後に音楽データとしての価値を損なわないように音質を維持することが求められている。この要件に対して,従来の手法では音質劣化が知覚されないように埋め込んでいた。しかし,種々の攻撃に耐性を有し,かつ十分な埋込容量を確保しながら音質劣化が知覚されないように埋め込むことは難しい。そこで,音質劣化が「知覚されない」ではなく,「知覚されても違和感がない」ように埋め込むことで要件を満たすために,演奏楽器と類似した音色をもつサンプリング音を透かし信号とした埋込法を提案する。(著者抄録)