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J-GLOBAL ID:201302262714299742   整理番号:13A1432202

抗結核薬療法誘発性肝毒性の患者における抗酸化状態とGST遺伝子多型

Antioxidant status and GST gene polymorphisms in antitubercular treatment-induced hepatotoxicity patients
著者 (7件):
資料名:
巻:号:ページ: 876-882  発行年: 2013年07月 
JST資料番号: A1018A  ISSN: 1936-0533  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: インド (IND)  言語: 英語 (EN)
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緒言:肝毒性は,抗結核薬療法(ATT)の重篤な副作用である。グルタチオンS-トランスフェラーゼ(GST)は,ATTの結果として産生される毒性代謝産物の解毒に関与し,酸化ストレスを増加させ,抗酸化物質量を低下させる。そのため,GST遺伝子多型の違いはATT誘発性肝毒性の原因の一つである可能性がある。目的:本研究は,インド人患者において,抗酸化状態と,酸化ストレスと,ATT誘発性肝毒性発症におけるGST遺伝子多型との間の関係を研究するために行われた。方法:インド・チャンディーガルにあるPGIMERの消化器科および胸部科診療室に通う250名のTB(結核)患者が登録された。肝臓マーカー酵素,酸化的ストレスマーカー,抗酸化物質量,ならびにGSTT1遺伝子,GSTM1遺伝子およびGSTP遺伝子の多型同定は,標準的なプロトコールを用いて行った。結果:250名の患者のうち,160名は男性であった。男性160名のうち,18名(11.3%)がATT誘発性肝毒性を発症し,142名には肝毒性は発症しなかった。一方,女性90名のうち,12名(13.3%)が肝毒性を発症し,78名には肝毒性は発症しなかった。ATT誘発性肝毒性患者は,治療1か月から2か月の間において,肝毒性非発症患者に比べて酸化ストレスが有意に高かった。抗酸化物質のうち,カタラーゼには治療2か月および4か月において有意差は認められなかった。GSTM1の遺伝子多型の頻度は,肝毒性非発症患者に比べて肝毒性患者において高かった。一方,GSTT1遺伝子およびGST1/M1両遺伝子の多型の頻度は肝毒性患者において低かった。結論:したがって,この研究において,ATT誘発性肝毒性と酸化ストレスが関連する可能性が認められた。また,ATT誘発性肝毒性におけるGSTの遺伝子多型の影響も見いだされた。このように,この多型を用いれば,ATT誘発性肝毒性の発症リスクが最も高いグループを同定できるようになると思われる。Copyright 2013 Asian Pacific Association for the Study of the Liver Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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感染症・寄生虫症の治療  ,  消化器の臨床医学一般 
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