抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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優良新興企業における企業統治の実態を明らかにするために,所有経営者が企業を私物化しないような規律づけが存在しているかどうかについて考察した。具体的には,東証マザーズに上場する企業データを用いて,新興企業で高い業績を残している優良企業の特性を調査し,1)オーナー企業(所有経営者が経営する新興企業)とパフォーマンスの関係,2)優良新興企業と無借金経営の関係,等について分析した。さらに,優良新興企業の所有経営者への企業統治の規律づけの現状を,1)エージェンシー理論,2)ホールドアップ問題,3)フリーキャッシュフロー問題,4)非上場化,5)ステークホルダー,6)長期的コミットメント,7)優良新興企業の統治構造,等の観点から考察した。その結果,日本の優良新興企業でなされている所有経営者への規律づけは,新興企業というミドルサイズの中堅企業に存在する自律型企業統治の存在の可能性を示唆しているものと言えた。