抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ウシケノリ目内の属を,特に日本産の種に注目して概説し,属の和名について提案を行った。先ず,15属のウシケノリ目を表示説明した。15属のうち7属はウシケノリタイプで直立円柱状の配偶体をもち,8属がアマノリタイプで葉状の配偶体をもつとした。ウシケノリタイプの属は長くBangia属1属であったが,分子データに基づき,Pseudobangia属,Dione属およびMinerva属が独立し,新たに3属を認めた。日本産ウシケノリ属は海産のウシケノリおよびフノリノウシゲ,淡水産のタニウシケノリがあり,これらの所属について説明した。アマノリタイプはPorphyra属1属であったが,今回8属に分類した。日本産のアマノリタイプ22種はBoreophyllum属,Miuraea属,Pyropia属およびWildemania属に分類した。また,それぞれの和名をマクレアマノリ属,アカネグモノリ属,アマノリ属およびべニタサ属とすることを提案した。今後の課題としてこれまで重視してきた形態学的特徴は分類形質として使用できなくなっていることを挙げ,各属を定義するための分子データ以外の分類形質を再検討する必要性などについて述べた。