抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,円筒型空隙を仮定した空隙内部の任意温湿度下における含水状態と応力状態を空隙径ごとに考え,毛細管空隙の範囲の粗骨材の空隙径分布の情報から多孔体の乾燥収縮率を推定するモデルについて示した。そして,岩種や産地の異なる20種類の粗骨材について,粗骨材に直接ひずみゲージを張り付ける方法により粗骨材の乾燥収縮率を測定し,本提案モデルによる推定結果の適用性について検討した。その結果,粗骨材の乾燥収縮率について空隙径分布との高い関連性があり本モデルによりおおよその傾向が推定可能であることが分かった。セメントペースト,細骨材,粗骨材それぞれについて本算定モデルを適用し,複合則理論によりコンクリートの乾燥収縮率を推定しJISの方法による測定結果と比較した。その結果,骨材が異なることによるコンクリートの乾燥収縮率をおおむね推定できることが分かり,各構成材料の空隙構造に基づいて乾燥収縮率を算定する本モデルの有効性が確認された。(著者抄録)