抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,個人意識としての気に入っている風景と集団意識としての地域らしい風景の関係について報告した。先ず,方法に関し,調査地は旭川市に選定し,対象者は同市に居住経験のある19~26歳の大学生・社会人73名を対象とし,調査方法は,アンケート調査とし,分析方法は,3つのグループに分類し,カテゴリーごとの回答人数の傾向をみたことを報告した。次に,結果について,各質問項目の結果とその傾向,居住年数別に見る回答結果とその傾向を報告した。更に,考察として,「自分の場所」から「地域らしさ」,居住経験による影響を報告した。最後に,結論として,形体的特徴のあるわかりやすい景観が集団意識として認識されやすいということが明らかになったこと,一般的には,ランドマークが集団意識化の景観要素として認識されがちであるが,絵に描きやすくわかりやすい景観,例えば都市のエッジとしての河川やパスとしての並木道等がその機能を有するということが今回の研究によって示唆されたこと,個人意識と集団意識の認識のされ方の特徴から,集団意識化のひとつのパターンを明らかにし,居住年数にしたがって増加する地域に対する知識や理解が地域らしさの認識プロセスに影響を与えることを示唆したこと等を報告した。