抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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土木学会が制定する「コンクリート標準示方書」(以下,示方書と呼ぶ)は,昭和6年制定「鉄筋コンクリート標準示方書」を前身とし,改訂が重ねられてきた。2013年3月(2012年制定版)には,改訂された設計編および施工偏の他,新たに基本原則偏が発行された。これにより,示方書は,基本原則編,規準編,設計編,施工編,維持管理編およびダムコンクリート編の全6編で構成されることになった。ここでは,示方書の改訂資料をもとに「施工編:施工標準」の暑中コンクリートに関する部分の改訂に至る経緯や主な変更点等を紹介している。まず,夏季の気温の経年変化およびコンクリートの打込み温度の実態について述べ,つぎに発注機関や他の学協会の仕様書等におけるコンクリートの打込み温度に対する規定について示し,さらに示方書におけるコンクリートの打込み温度に対する規定の変遷に関し述べ,そして[施工編:施工標準]における暑中コンクリートの章の改訂概要で,著中コンクリートの配合,運搬,打込について示し,おわりに,暑中温度の規定値(35°C)は,実務者にとって身近で重要な問題であるが,本来は,その数字そのものよりも,気温の上昇に伴うコンクリート温度の上昇に対して,どのように対策すべきかが重要であると述べている。