抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年, EVは普通の車として認知されだしている。路線バスにおいても,国内外の自動車メーカによるEVバスの試作,試運転が行われている。日立製作所は,バス事業者や自治体等におけるEVバス導入の際,バスの運行管理とエネルギー管理の両面から支援することを目的とした『EVバス運用管理システム』の実用化に向け,日立市にて実証事業を行っている。日立市の実証事業であるスマートシティEVバス運用モデルプロジェクトは,新エネルギー導入促進協議会の「次世代エネルギー・社会システム実証補完型プロジェクト」の一環である。本プロジェクトは, バッテリ劣化防止に配慮した充電計画,複数のEVバス充電時のピークシフトの2点を実現するための知見取得を目的としている。バッテリは,高SOC(残容量)%での長時間放置や急速充電で劣化が早まるといわれている。このため,路線や環境状況に応じた電力消費予測,およびバッテリの製品毎の特性に応じて充電計画の最適化を行い,バッテリ劣化防止を図れると考える。複数のEVバスの配車計画にて定める車庫への入庫時刻と出発時刻を考慮し,電力ピークシフトを達成する充電計画を作成する。