抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
Rhizocoralliumは知られている内で最も古い痕跡化石で,顕生代を通じて世界中に広く分布している。最初ドイツ中央部の大陸縁辺の三畳系から見出され,その高い形態学的易変性がその後の約20の痕跡化石種の成立の理由である。模式地から新たに収集された物質と種々の収集物からの多数の標本の研究から,Rhizocorallium JenenseとRhizocorallium communeだけがRhizocoralliumの正当な痕跡化石種であると結論された。模式痕跡化石種のR.jenenseは比較的小さく,傾斜し,硬い地盤を深くえぐって形成され埋設した巣穴である。一方,R.communeは広い,やや水平の巣穴で,反復状にえぐられた周縁チューブとその間を充填するspreite(生痕の一種)を伴う。文献からの180以上の記録から,相解釈にRhizocoralliumを適用するという,両痕跡化石種に共通する混乱が明らかになった。両痕跡化石種のエンドメンバーは連続的な形態でつながっているらしく,それらが痕跡製造者によるものであることを示唆している。その長期間にわたる産出,形態学的特徴,糞便ペレットの外観,随伴する軟質体躯の残滓等に基づいて,海のRhizocoralliumの作成者としてはPolychaetesが最も有力であると判断される。古生代と中生代のR.Communeは浅海環境のCruziana生痕相に限定され,一方新生代には同様の形態は深海堆積物中にも見出される。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.