抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,埼玉県草加市における住まいの変容について報告した。先ず,調査方法に関し,先行研究,先行研究との比較を報告した。次に,結果及び考察として,消失,区画変更,建築物の現存率,植栽等の現存率,年代別分析を報告した。更に,総合考察として,約30年の間にも,急速な変容が起ったと考えられること,住まいにおける建築物と植栽等は,共に変容が起っているが,その現存率は建築物の平均約32パーセントに比べ,植栽等は平均約48パーセントであり,植栽等は比較的現存していることがわかったことを報告した。最後に,草加市は政治や経済の中心地に近い場所に位置する地域であるため,その影響を大きく受け,都心郊外の地域の典型ともいえる変容が起っていたこと,実際に維持保全に有効なのは,条例による保護であることが窺えたこと,地域の景観が維持されていたのは,住まいの地域的特徴により建築物が景観に与える影響が少ない地域であり,個人の管理する屋敷林や生垣などの植栽が多く残っていたためと考えられること等を報告した。