抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アンモニアが人工的に合成できるようになってから100年が経ち,その影響は非常に多大である。このアンモニアの合成には鉄触媒が用いられる。本稿では前段において,このアンモニア合成の技術であるハーバー・ボッシュ(HB)法の概要を記し,反応装置の構成,反応機構,鉄触媒の役割等を示した。そして,後段では,HB法が大きなエネルギーを消費する技術であることから,その代替が強く求められるようになり,自然界を手本とした技術の開発が進められていることを記した。これは,マメ科の植物がその根にアンモニアを合成して貯留する事実に基づき,HB法とは異なる鉄触媒による窒素ガス還元反応について示した。また,他の研究事例として鉄触媒を用いたクロスカップリング反応についても述べた。