抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
トヨタ生産方式の基本思想および基本をなす骨格は,はっきりとした目的とニーズがあって具体化されてきた。その究極の目的は,「生産現場に流れをつくる」ことであり,原価を下げて利益を上げることである。本研究では,この目的を達成するために,用いられている「見える化」という方法,そして「見える化」の運用手段に関して考察した。トヨタは,2000年前後に会計制度の改革を実行し,全部原価を製造現場に開示するという「見える化」を導入した。ただし,ここで言う「見える化」は従来の「見える化」と比べて,その意味が読みかえられている。本研究は,トヨタ生産方式における「見える化」を明らかにするための一環として,従来の「見える化」の意味を明確にする。まず,従来のトヨタ生産方式における「見える化」について述べ,次いで,自動化における「見える化」の仕組みを論じた。また,ジャスト・イン・タイムにおける「見える化」の仕組みを明らかにするとともに,結論と今後の課題を示した。