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J-GLOBAL ID：201302264958177366   整理番号：13A0511700

SPH法による実大規模斜面掘削実験の二次元再現解析

A 2D SPH simulation for real-scale slope excavation experiment

著者 (5件)： 野々山栄人 (名古屋大学大学院・工学研究科) ,  沢田和秀 (岐阜大学・流域圏科学研究センター) ,  森口周二 (岐阜大学・工学部) ,  八嶋厚 (岐阜大学) ,  伊藤和也 (労働安全衛生総合研究所・建設安全研究グループ)
資料名： 地盤工学ジャーナル(Web)
巻： 7  号： 4  ページ： 543-555 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： U0044A  ISSN： 1880-6341  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 掘削に伴う斜面崩壊のメカニズムを解明するために,実大規模斜面掘削実験が数多く行われてきた。本論文では,Lagrange型のメッシュフリー法であるSPH法を用いて,実大規模実験の掘削初期から崩壊に至るまでの一連の過程の再現を試みた。SPH法は,連続体力学の枠組みで,地盤材料の構成式に基づいて,地盤の大変形を表現できる解析手法である。まず,解析手法の検証として,SPH法による斜面の安定解析を実施し,Fellenius法より得られた安全率による評価結果と比較し,妥当な結果が得られることを確認した。実大規模実験の再現解析では,実験と同様に段階的な斜面の掘削を行い,各掘削段階の斜面の挙動を再現した。特に,掘削開始から崩壊までの変形挙動に着目し,実験結果と解析結果を比較した結果,妥当な結果が得られ,解析手法の有効性を確認した。(著者抄録)

シソーラス用語： *掘削 ,  斜面崩壊 ,  *計算流体力学 ,  数値解析 ,  粒子 ,  *解析 ,  Lagrange方程式 ,  連続体力学 ,  近似法 ,  平滑化 ,  *斜面
準シソーラス用語： *SPH【粒子】 ,  固体力学 ,  再現解析 ,  斜面掘削 ,  平滑化近似 ,  粒子近似

分類 (1件)： 斜面安定,掘削変形  (RA03070L)

引用文献 (24件)：

• 1) 伊藤和也, 豊澤康男, Tamrakar Surendra B., 堀井宣幸: 建設工事中の斜面崩壊による労働災害の調査・分析, 日本地すべり学会誌, Vol.41, No.6, pp.585-594, 2005.
• 2) 伊藤和也, 豊澤康男: 斜面下部の掘削切取りによる斜面不安定性に関する実物大斜面崩壊実験, 土木学会論文集C, Vol.65, No.1, pp.254-265, 2009.
• 3) 日下部澄音, 小板橋拓馬, 末政直晃, 伊藤和也, Tamrakar Surendra B., 豊澤康男: 切土掘削工事中の斜面崩壊機構に関する実物大実験(その3~数値解析による検討~), 第41回地盤工学研究発表会発表講演集, No.480, pp.959-960, 2006.
• 4) 小板橋拓馬,末政直晃,伊藤和也,豊澤康男: 切土掘削による斜面崩壊メカニズムに関する検討~実物大実験とFEM解析結果の比較~, 第43回地盤工学研究発表会発表講演集, No.435, pp.869-870, 2008.
• 5) Cudall, P.A. and Strack, O.D.L.: A discrete numerical model for granular assemblies, Geotechnique, Vol.29, No.1, pp.47-65, 1979.

タイトルに関連する用語 (6件)： SPH法 ,  大規模 ,  斜面 ,  掘削 ,  実験 ,  再現解析