抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ナノ粒子を有機溶媒や有機ポリマーに分散させるにはマトリクスとの親和性を向上させる表面化学修飾とシェアをかけて分散させる機械的分散処理を併用するのが好ましい。湿式ジェットミルによる機械的分散処理とシランカップリング剤を用いた酸化物ナノ粒子の表面修飾について紹介した。湿式ジェットミルの特徴は分散性が高く,処理時間が短く済み,粒子表面を破壊しにくいため安定分散ができる点である。粒子同士の衝突時の圧力は100~200MPa程度である。シランカップリング剤の基本構造はR
n-Si-X
4-nで表される(X:加水分解基)。有機官能基とSi原子が直接結合した構造を有しており,この部分がマトリクスとの濡れ性を向上させる。粒子表面と結合できる部位は加水分解基側である。表面化学修飾を行う方法にはそのまま処理する乾式法と湿式法の2つの方法がある。マトリクスと馴染みの良い官能基を有するカップリング剤で処理することが大切である。カップリング剤の添加量の目安は理論最小被覆面積から計算できる。ナノ粒子分散塗料の作製を行った。表面処理を適切としなかった分散不足の塗料と比較した。外観と透過率を比較した。表面処理は分散における非常に重要なファクターであることがわかった。