抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,企業システム開発受注前に,ユーザ企業からシステム開発企業に対しRFP(Request For Proposal)提出が求められる。システム開発上流工程にはRFI(Request For Information),RFP,RFQ(Request For Quotation),要求定義,要件定義といった作業が存在するが,これらの作業工程の明確な切り分けがなされておらず,システム開発現場で混乱が生じている。本稿では,システム開発工程における上流工程作業の切り分けを明確にし,RFI,RFP,RFQの違いを明確に示し,問題点を提起することを目的とした。まず,RFIとその目的について述べた。RFI作成の目的は,意思決定のための情報収集である。次に,RFP作成の流れ,必要になった背景,作成目的,メリットとデメリットについて述べた。RFPは,企業が情報システムやICTサービスを調達する際に,発注先となるICTベンダーに具体的なシステム提案をすることを要求すること,または調達要件などを取りまとめた仕様書を指す。また,RFQとは,購入先あるいは候補企業に対し見積書作成を依頼することである。そして,RFI・RFP・RFQの違いと関係,および各作業の実施者(ユーザ/ベンダー)を明確にし,その中で起こりうる問題点について考察した。