抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ナノ物質と錯体をうまく組み合わせて自己組織化させ,配位結合や水素結合などの相互作用によりボトムアップ的にナノ集積構造を構築する考え方を「配位プログラミング」と呼ぶ。本レビューでは,(1)機能性を持つ錯体分子の表面固定化,(2)錯体分子の配列配向制御,(3)集積化した表面構造体の機能発現について概観する。錯体分子を表面固定化する方法としてLB法,交互積層法,自己組織化膜法があり,酸化インジウム・スズやグラフェン,カーボンナノチューブへの様々なアンカー基固定化の例を挙げる。固定化した分子の機能を有効に発現させるには,表面での分子配向を制御する必要がある。表面に固定化した錯体の評価法を紹介する。配位プログラミングにより錯体を逐次積層化して,相の異なる界面に構築したナノ構造に機能発現させることができる。レドックス活性分子の錯体構造を示し,その特性を紹介した。分子デバイスとしては,レドックス活性分子を電極表面に固定化した分子メモリや,多孔性表面に錯体や有機色素を固定化した光電変換デバイスの例を挙げた。