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J-GLOBAL ID:201302265649595850   整理番号:13A0846324

小麦粉生地形成に及ぼす小麦粉タンパク質とβ-ラクトグロブリンの分子間相互作用の影響について

Effect of the Molecular Interaction between Wheat Proteins and β-lactoglobulin on Wheat-flour Dough Formation
著者 (6件):
資料名:
巻: 39  号:ページ: 87-91  発行年: 2013年03月29日 
JST資料番号: Z0775A  ISSN: 1344-1213  CODEN: NSHKCW  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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本研究では,脱脂乳中のタンパク質による製パン性低下の要因ならびに加熱処理による同タンパク質の製パン性低下作用の消失について検討を行った。β-Lgはグリアジンの一部と結合し,それを水溶化させた。一方,β-Lgとκ-CNの加熱複合体では,このような現象はみられず,ダリアジンの溶解性は変化しなかった。これらのことから,非加熱あるいは低加熱脱脂乳の添加による生地形成および製パン性の低下は,ダリアジンの一部にβ-Lgが結合することによって,同タンパク質が水溶化することで惹起されることが明らかになった。また,加熱脱脂乳における製パン性の回復は,形成されたβ-Lgとκ-CNの加熱複合体の疎水性がダリアジンと同程度で,このため加熱複合体が結合したダリアジンの水溶化が生じることなく,生地が形成されたためと推察された。(著者抄録)
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分類 (3件):
分類
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粉製品  ,  食品蛋白質  ,  食品の品質 
引用文献 (10件):
  • 1) 田中康夫・松本 博編:製パンの科学II 製パン材料の科学(光琳, 東京)(1992)
  • 2) LARSON, B. L., JENNESS, R., GEDDES, W. F. and COULTER, S. T.: An evaluation of the methods used for determining the baking quality of nonfat dry milk solids, Cereal Chem., 28, 351~370 (1951)
  • 3) VOLPE, T. and ZABIK, M. E.: A whey protein contributing to loaf volume depression, Cereal Chem., 52, 188~197 (1975)
  • 4) HARPER, W. J. and ZADOW, J. G.: Heat induced changes in whey protein concentrates as related to bread manufacture, N. Z. J. Dairy Sci. Technol., 19, 229~237 (1984)
  • 5) 菊池千尋・岡 大貴・上野 宏・塩田 誠・野口智弘・高野克己:脱脂乳による製パン性阻害に対する乳タンパク質の熱変性の影響, 日食保蔵誌, 38, 211~215(2012)
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