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J-GLOBAL ID:201302265666809210   整理番号:13A1088166

アレロパシーはシダGleichenia japonicaの単一コロニー形成に関与している

Allelopathy is involved in the formation of pure colonies of the fern Gleichenia japonica
著者 (4件):
資料名:
巻: 170  号:ページ: 577-582  発行年: 2013年04月15日 
JST資料番号: E0822B  ISSN: 0176-1617  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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シダGleichenia japonicaは最も広く分布するシダ類の一つで,東・南アジアの至る所で発生する。しばしば単一種コロニーを形成して植物群落の優占種となる。しかし,優占化に関する潜在的機序はまだ記述されていない。アレロパシー物質がG.japonicaコロニーの形成に関与しているという仮定を検証した。G.japonicaの水・メタノール抽出物は,ガーデンクレス(Lepidium sativum),レタス(Lactuca sativa),ライグラス(Lolium multiflorum)およびチモシー(Phleum pratense)の苗の生育を抑制した。抽出物濃度を高めるほど,抑制は増大した。結果から,G.japonicaはアレロパシー物質を含んでいると考えられた。阻害活性をモニタリングするために数種のクロマトグラフィーで抽出物を生成し,アレロパシー作用を引き起こす2つの生育抑制物質を分離した。2物質の化学構造をペクトルデータから,新規化合物3-O-β-アロピラノシル-13-O-β-フコピラノシル-3β-ヒドロキシマノオール(1)および18-O-α-L-ラムノピラノシル-(1→2)-β-D-グルコピラノシル-13-エピトレフェロール(2)と決定した。これらは,ガーデンクレス,レタス,アルファルファ(Medicago sativa),チモシー,ライグラスおよびイヌビエ(Echinochloa crus-galli)のシュートおよび根の成長を,0.1~1.0mMを超える濃度で抑制した。根およびシュートの成長に対する50%成長阻害濃度は,化合物1および2に対しそれぞれ0.72~3.49mMおよび0.79~3.51mMであった。G.japonica単一コロニー下の化合物1および2の土壌中濃度はそれぞれ4.9および5.7mMで,単一群落下においては50%成長阻害濃度を超えている可能性を示していた。ゆえに,これらの化合物は,G.japonicaの存在によりアレロパシー作用の原因となり,単一群落形成を引き起こすと考えられた。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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植物の生化学 
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