抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では正浸透(FO)モード(高密度層が流入溶液に接している)及び圧力遅延浸透圧(PRO)モード(多孔質層が流入溶液に接している)で運転したFO膜の有機ファウリング挙動を調べた。水再生工場の逆浸透濃縮溶液から調製した有機ファウリング形成物質を低濃度で用いた。ファウリングに及ぼす膜配置の効果に関する結果からPROモードではFOモードで運転した時よりもより容易にFO膜にファウリングが起こり,流入溶液の有機物濃度が増加するにつれファウリングはよりひどくなることを明らかにした。FOモードではTOC(全有機炭素)が50ppm及びそれ以下の時は5mMのCa
2+が存在してもわずかの膜ファウリングしか観測できなかったが,これは膜の復元力を裏付ける結果である。PROモードでは流入溶液に30及び50ppmのTOCとともにCa
2+が存在すると重度の膜ファウリング形成を観測した。Ca
2+非存在下のファウリング層の抵抗は膜自体の抵抗よりも一桁小さいことが分かった。しかし5mM Ca
2+存在下ではファウリング層抵抗はより高かったが,それは膜自体の抵抗と同等の強さであった。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.