抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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SiCやGaNはバンドギャップが広く絶縁破壊電圧が高い。それらの高耐圧電子素子は電力変換素子(パワー素子)として電気エネルギーの有効利用のために重要である。GaN系は実用レベルの結晶が入手困難であるが,SiCは実用レベルの結晶が市販されている。SiCは種々の結晶形態をもつが,パワー素子にはバンドギャップが大きく電子移動度が高い4H構造のものが用いられる。4H構造SiCの高品質結晶を作成する昭和電工(株)のエピタキシャルウエハの生産技術を解説した。4H構造形成には基板の面方位を{0001}面から僅かに傾け1500°C程度で蒸着する。格子欠陥は素子の収率や特性に悪影響を及ぼすが,面転位を刃状転位に変換するなどして欠陥形成を抑制する。Si基板面を4°傾けてMOSFET技術により量産販売できる製品を得た。現在は直径100mm(4in)のウエハを生産しているが,150mm(6in)のものの生産技術を開発中である。