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J-GLOBAL ID：201302267458641200   整理番号：13A0577204

新しい反応動力学 電子と原子核の運動の絡み合い

著者 (1件)： 高塚和夫 (東大 大学院総合文化研究科)
資料名： CSJ Current Review  (CSJ Current Review)
号： 8  ページ： 61-69,1(1)  発行年： 2012年03月30日 
JST資料番号： F1106A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 分子の中に速い系と遅い系が共存するときに,それらを分離した後に残る強い相互作用を正しく取り扱う一般論を解説した。1)速いモードと遅いモードの分離の典型的な例としてはBorn-Oppenheimer(B-O)近似がある。電子波動関数を既知関数,原子核波動関数を未知関数として連立運動方程式を解く。B-O近似の誤差は(m/M)^6/4の桁と小さく,非常に良い近似である。遷移状態間の遷移の取扱に非断熱遷移のLandau-Zener理論が用いられるが,Zhu-Nakamura理論による解がある。2)状態の分岐的遷移と観測される量子波束の分岐については,波動の分岐の直接観測がある。3)非断熱電子動力学(新しい量子化学)では,半古典Ehrenfest理論と分岐経路表現がある。波束自身が与える平均的な力を求めてみると,直感的に与えられた元の半古典Ehrenfestの運動方程式は不十分である。全体としてモードの切り分けが重要である。

シソーラス用語： *モード解析 ,  *分解 ,  *反応速度論 ,  Born-Oppenheimer近似 ,  結合 ,  波束 ,  枝分れ ,  *動力学 ,  放射場 ,  波動関数 ,  運動方程式 ,  電子 ,  原子核 ,  式 ,  量子化学
準シソーラス用語： *モード分解 ,  レーザ場 ,  *電子動力学 ,  *反応動力学 ,  非断熱結合 ,  分岐 ,  Landauerの式

分類 (3件)： 反応速度論・触媒一般  (CB06010G) ,  分子の電子構造  (BH05010Q) ,  分子衝突・相互作用一般  (BH07010E)

タイトルに関連する用語 (5件)： 反応動力学 ,  電子 ,  原子核 ,  運動 ,  絡み合い