抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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イチジク「とよみつひめ」は福岡県で育成された良食味品種で栽培面積が拡大しているが,他の品種に比して,果柄が長いため,強風時に傷果が発生しやすいが,対策は圃場周辺部への防風ネットのみである。ここでは,傷果の発生要因を明らかにし,傷果発生を軽減するための簡便な手法として,新梢を斜め方向へ誘引する検討を実施した。供試樹は9本の成木とし,1樹当りの枝20本であった。傷果の発生要因は9つに分類した。また,誘引については,地面に対して90°区(慣行)と60°区(新規)とした。結果,傷果の発生要因は葉柄との擦過傷が44.3%,新梢との擦過傷30.7%,葉身との擦過傷が9.1%などであった。また新梢誘引角度の比較では,60°区は90°区よりも傷果発生率が低かった。果実品質の果重と着色割合及び収量では両者に有意差が無かった。これらの結果から,新梢を60°に誘引することで,傷果発生が簡便に軽減できることが明らかになったと解説した。